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2007年04月06日(金) 15時03分

<子供モデル>あっせん会社2億5千万円所得隠し 2社告発毎日新聞

 子供モデルあっせん会社「アトラスプロモーション」(東京都豊島区)と「アトラス」(富山市)が、03年以降の2年間で計約2億5000万円の法人所得を隠し、約7000万円を脱税していたことが東京国税局の強制調査(査察)で分かった。同国税局は、2社と元税理士の泉俊光社長(52)を法人税法違反容疑で東京地検に告発した。
 2社は「スカウト」と称して親子連れに声を掛ける勧誘活動を全国的に行い、登録時に5万円を負担させながら、実質的にはプロモート(宣伝)活動をせず放置していた疑いも持たれている。
 関係者によると、アトラスプロモーションは04年まで、アトラスは05年までの2年間に、スカウトした親子から集めたプロモート費用などを実際より少なく計上したり、一部の事業収入を除外するなどして、法人所得を圧縮していたという。
 2社は社名と所在地の変更を繰り返し、課税逃れを図った疑いもある。アトラスは、06年5月までは大阪市内で「ワイズプロモーション」の社名で営業し、富山市に移転後の06年7月に現社名に変更していた。
 泉社長は、出身地の富山市でスポーツ事業に乗り出したことで知られ、05年には「富山アトラスフットボールクラブ」を設立し、サッカー北信越社会人リーグの「ヴァリエンテ富山」と、プロバスケットボールリーグのbjリーグに所属する「富山グラウジーズ」を運営してきた。しかし、いずれも3月までに提携が解消された。また、泉社長は税理士資格を持っていたが、2月に業務廃止届を提出した。【高島博之】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070406-00000051-mai-soci