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2007年04月05日(木) 00時00分

ホームレスにしてやる、抹殺する…62歳弁護士、業務停止ZAKZAK

 東京弁護士会は4日、女性から男女交際解消の依頼を受け、示談交渉相手の男性側に「解雇に追い込みホームレスにさせる。提案をのむか地獄に落ちるか選択すべきだ」との手紙を送って示談金を支払うよう強要したとして、同弁護士会所属の男性弁護士(62)を業務停止6カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 弁護士会によると、弁護士は、結婚を前提に同居していた男性との関係が解消したことから、男性側に損害賠償を請求したいとの依頼を女性から受けた。2004年4月、男性の父親らに告訴状を見せながら「息子さんを結婚詐欺で告訴する」と示談金約1300万円を払うよう要求した。

 さらに翌月までに数回にわたり、男性らに「悪者はあらゆる手段を使ってこの世から抹殺します」などとする手紙を送った。男性側は示談に応じず、恐喝未遂容疑で弁護士を告訴したが、岡山地検は05年10月、当時そううつ病だったことを理由に起訴猶予処分とした。

 弁護士は「依頼者を守るためにやった。やりすぎたところはある」と反省しているという。

ZAKZAK 2007/04/05

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007040507.html