値上げ申請の背景にあるのが、タクシーの燃料に使われているＬＰＧ（液化石油ガス）の価格上昇だ。東京のタクシー用の小売価格は２００４年ごろまで１リットル当たり５０円近辺で推移していたが、０５年後半から上昇を続け、０６年１０月には６６円まで急騰、タクシー会社の経営を圧迫している。
一方、規制緩和でタクシー台数が増えたこともあって、タクシー運転手は全産業平均と比べて給与が安いうえ、労働時間が長いという状況となっている。
前回値上げがあった９７年４月は消費税率が３％から５％に引き上げられた時期だった。あれから１０年、再び消費税率引き上げも議論の対象となっている。タクシー運賃以外にも値上げラッシュとなってしまうのか。
ZAKZAK 2007/04/05