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2007年04月05日(木) 08時01分

慎太郎知事 ヤジにブチッ「うるさい、黙ってろ!」…8日都知事選スポーツ報知

 石原慎太郎都知事(74)が4日、ついに爆発した。再開発計画を巡って物議を醸している下北沢の駅前で街頭に立ったが、開発反対派からの猛烈なヤジにヒートアップ。当初は柄にもなく?謙虚な姿勢を見せていたが、我慢も限界だったようだ。
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 下北沢の駅前で「安心と安全」をテーマに「ここも救急車や消防車が入れるような開発をしないといけません」と再開発の必要を訴えていた石原氏。最初はヤジにも「黙って聞きなさいよ」といなしていたが、聴衆から「住民感情を排除している」などの声を浴びてついにキレた。

 「うるさい、黙ってろ!」と一喝。「(再開発について)いろんな意見を出してもらいたい。それを区長に取り次いでですね、当たり前の手順を踏んで、民主的にやるんだよ! 物事は多数決なんだから!」と怒りまくった。

 今回の選挙では、選対本部長の佐々淳行元内閣安全保障室長が「失言ブレーキ係」を自任。告示日の3月22日には「皆さんのお力を貸してください」と殊勝に訴えたり、同30日の会見では「説明不足だった」「謙虚にならざるを得ない」などと“らしからぬ”休火山ぶりをアピールしていた。

 しかし選挙戦が進むにつれ徐々に本領を発揮。同31日には、銀座の街頭で、ヤジを飛ばす男性を「静かにしなさい」と一喝している。ここにきて陣営では過去にあった数々の失言が街頭でも飛び出すのではないかとヒヤヒヤしているという。

 この日は演説が進むうちに雨が本降りに。石原氏が噴火すると、頭上では雷鳴がとどろいた。下北沢をめぐっては、対立候補の浅野史郎氏(59)が、告示前の3月10日に、再開発反対派の住民の案内で視察。それもあってか、400人以上の聴衆を前に、SPもピリピリムードだった。

 演説後は、開発反対派と石原氏に同調する人たちが入り交じって一触即発に。土砂降りの中で「石原帰れ!」コールがこだましていた。

 ◆東京都知事選立候補者(届け出順)山口節生(57)不動産鑑定士(諸新)吉田万三(59)元足立区長(無新)=共産党推薦=外山恒一(36)路上演奏家(無新)石原慎太郎(74)東京都知事(無現)=自民、公明支援=浅野史郎(59)前宮城県知事(無新)=民主、社民支援=黒川紀章(72)建築家(諸新)ドクター・中松(78)発明家(無新)高橋満(61)タクシー運転手(無新)佐々木崇徳(64)元警察官(無新)桜金造(50)タレント(無新)高島龍峰(71)易学者(無新)内川久美子(49)風水研究家(無新)鞠子公一郎(33)元証券マン(無新)雄上統(65)作家(無新)

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