記事登録
2007年04月05日(木) 21時27分

100万円超える請求も 携帯定額制ネット接続ご注意朝日新聞

 定額制のはずなのに100万円を超える携帯通信料を請求された——。携帯電話でのネット接続やメール送受信にかかる「パケット通信料」をめぐり、利用者からの苦情が増えている。パケット料は、携帯とパソコンをつないでネットを利用する場合や、海外で携帯を使う場合などは定額制の対象から外れるケースが大半といい、国民生活センターは注意を呼びかけている。

 同センターによると、パケット料は接続時間に関係なく、情報のデータ量で料金が決まる。画像や音楽をダウンロードする際などは高額になる。

 パケット料について全国の消費生活センターに寄せられた06年度(2月末まで)の相談は754件。02年度の139件から年々増えている。相談者が請求された額も年々高くなり、04年度の平均約8万4000円から、06年度は約15万5000円になった(通話料など含む)。

 なかでも最近目立つのは、パケット料を定額制で契約していた利用者からの相談という。

 ある20代の女子学生は、就職活動のため携帯をパソコンに頻繁につなぎ、ネットで情報収集していた。パケット定額制にしていたので使い放題だと思っていたら、携帯電話会社から「料金が120万円になっている」と連絡があったという。日本で契約した携帯を海外で使い、ネットに接続していたら、帰国後に13万円を請求された30代の男性もいる。

 国民生活センター相談調査部は「パケット定額制の対象から外れる携帯の使用法について、携帯電話会社はもっとわかりやすく利用者に説明するべきだ」としている。

http://www.asahi.com/national/update/0405/TKY200704050385.html