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2007年04月04日(水) 19時54分

生徒数4千人の英会話学校、破産申請へ 負債3億円超え朝日新聞

 東京、大阪、名古屋に4教室を開く英会話学校「ラド・インターナショナル・カレッジ日本校」を運営するラド・インターナショナル(東京都千代田区)が4日、事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。民間信用調査会社、帝国データバンクによると、生徒数は約4000人。05年12月期末での負債額は約3億3000万円という。

 帝国データなどによると、ラド社は83年設立。業界中堅とされるが、近年は同業他社との競合から生徒数が減少。05年12月期は約2900万円の当期損失で、3年連続の赤字決算だった。

 東京都新宿区にある新宿校の玄関には4日朝から「臨時休業」の紙が張られた。私物を取りに来た米国人男性教師(36)は「昨日、閉校を知らされた。100万円近い給与が不払いで困っている」と話した。授業料など約80万円分のローンを組んだ女子大生(22)は「まだ少ししか受講していない。どうなるの」とショックを隠せなかった。

 本社で同日午後に説明を受けた生徒らによると、ラド社は未受講分の授業料返還は「難しい」とし、「別の英会話学校で無料の振り替え授業ができるよう業界団体にお願いしている」と話したという。しかし、依頼先の民間語学教育事業者協議会(東京都港区)は「会員学校の自発的取り組みにすぎず、救済はあくまで一部」という。

http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY200704040293.html