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2007年04月03日(火) 10時08分

阪神岡田監督、敵は都知事選?日刊スポーツ

 敵は都知事選!? 開幕広島戦を勝ち越した阪神は2日、ヤクルト巨人6連戦に向けて東京に移動、神宮球場でナイター練習を行った。今季、初遠征だが岡田監督は「選挙があってホテルの周りはうるさいんちゃう?」と8日に投開票が行われる東京都知事選の盛り上がりを不安視した。今週は神宮球場、東京ドームとビジターでのナイトゲーム6連戦。本格的に“夜型生活”の始まりとなるタイミングでの“選挙カー攻撃”による選手のコンディショニングを心配した。
 ホテルの窓越しに聞こえてくる、最後のお願いのアナウンス…。「イシハラです」、「アサノです」、「クロカワです」。連呼される候補者の名前に、平常心をかき乱されはしないだろうか。岡田監督は、開幕ダッシュ狙いに意外な“難敵”を想定した。
 「週末は選挙(都知事選)やな。やかましいやろうな。ホテルの周りは禁止にすればいいのにな。どっちみち投票権はないんやから(選挙民の多く住んでいる)下町とかでやればいいのに…」
 確かに、東京都民は皆無の阪神ナインに、都知事選の選挙活動は“ありがた迷惑”だろう。地元の京セラドーム大阪で開幕3連戦を勝ち越して、出かけた遠征先は東京7泊。宿泊ホテルは、国会議事堂からほど近い都心のど真ん中にある。幸か不幸か、地方選の中で最も関心の高い都知事選の盛り上がりの中に、飛び込む形となった。
 岡田監督が懸念するのは選手のコンディションだ。開幕前から「どれだけみんながいいスタートを切れるか。野手ならヒット1本、投手は1つのアウトで落ち着けるもの。おれらはうまく乗せられるようにするだけ」と滑り出しに気を配っていた。
 「まだナイターは1回だけで、すぐにデーゲームになったしな。体はキャンプから朝型が続いているよ。すぐ直るもんやない」
 ホテルで6戦ともナイターと、2月のキャンプからの生活が一変する変わり目。選挙はともかく、ナインが体調、精神を安定させるように祈る思いだ。
 神宮と東京ドームでは監督に就任した04年から13勝10敗1分け、10勝9敗、11勝9敗とわずかながら勝ち越しを続けている。本拠地甲子園に戻るまでに勢いをつけるためにも都知事選は“無視”する構えだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070403-00000099-nks-spo