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2007年04月02日(月) 07時02分

都知事選ラストサンデー 浅野氏・石原氏、著名人もマイク河北新報

 第16回統一地方選の前半戦となる13都道県知事選、44道府県議選、15政令市議選は1日、選挙戦最大のヤマ場となる日曜日を迎えた。中でも全国注視の東京都知事選は「無党派層の動向で勝敗が決まる」とも言われるだけに、各陣営は都心のスポットなどを東奔西走。最高気温24.5度と初夏を思わせる陽気の中で、首都決戦をヒートアップさせた。

 前宮城県知事で新人の浅野史郎候補(59)は、買い物客でにぎわう有楽町や銀座の歩行者天国に繰り出し、握手作戦を展開した。

 応援弁士はずらり女性陣。音楽評論家の湯川れい子さんは「浅野さんがベストとは思わないが、マッチ・ベター(より良い)」と声援。浅野候補は「社会的に弱い人たちに光を当てる」と、得意分野の福祉行政をアピールした。

 電化製品を買い求める若者らでごった返す秋葉原では、携帯電話のカメラを向けられ、軽やかにポーズを取る場面もあった。

 3選を目指す現職の石原慎太郎候補(74)は、先月30日にオープンしたばかりの新しい首都の顔となる六本木の大型施設「東京ミッドタウン」へ。

 「東京は可能性に満ちている」「東京から日本を変える」。近未来型の超高層ビルを前に訴えると、買い物客らから盛んな拍手を浴びた。

 都が招致を目指す夏季五輪の基本デザインを担当する建築家の安藤忠雄さんもマイクを握り、「何でわたし、こんなところに立っているのか」と笑わせながら、「子どもたちが誇りを持てる東京にするには石原さんのリーダーシップが必要」と熱弁を振るった。

 共産党推薦の新人、吉田万三候補(59)は府中市のデパート前でジャケットを脱ぎ、ワイシャツ姿で「ただ1人、庶民の味方です」と強調。諸派新人の建築家、黒川紀章候補(73)は中野区の集会で「慎太郎は格好良かったが、(自身の妻で女優の)若尾文子は僕を選んだ」と冗談を交えて政策を訴えた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070402-00000002-khk-l04