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2007年03月31日(土) 12時18分

「米などと合同ミサイル防衛の用意」とロシア外務省高官朝日新聞

 ロシア外務省高官は30日、米国が欧州に配備を計画するミサイル防衛(MD)システムについて「具体的な脅威で共通の理解ができれば、ロシアは米国や欧州と合同のシステムをつくる用意がある」と述べた。

 高官によると、28日にプーチン大統領がブッシュ米大統領と電話でMD問題を協議。その後、米側から同問題でロシアと協力を進める用意も伝えられているという。「実際に北朝鮮やイランからの脅威があるというのなら、ロシア領にもMDシステムを配備するのが合理的だ」とも強調した。

 また中国について、「たとえパートナーでも、一定の国への依存は欲しない。ロシアの対外政策の基本は多方向性であり、中国とも昔のような戦略同盟関係に戻ることはありえない」との考えを示した。

http://www.asahi.com/international/update/0331/005.html