国の補助金４億円を過大受給　厚労省所管の財団法人（朝日新聞）

2007年03月31日(土) 15時39分

　厚生労働省は同省所管の財団法人「ヒューマンサイエンス振興財団」が０１年度からの５年間で、国の補助金計４億１５００万円を過大に受け取っていたと３０日発表した。財団は早急に、全額を国に返還するという。

　過大受給していたのは、医薬品や医療機器などの技術開発をする「政策創薬総合研究事業」の研究費。補助金から賄われる職員の人件費について０１年度以降、支給対象を非常勤だけに改めたのに、今年１月に厚労省が指摘するまで常勤についても「非常勤扱い」として申請していたという。

　厚労省は「制度の変更について財団の理解が不十分だった。チェック体制を強化して再発防止を図りたい」としている。