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2007年03月31日(土) 12時19分

陸自の「中央即応集団」が発足 テロや海外派遣初動対応朝日新聞

 テロ攻撃への対処や海外派遣の初動対応にあたる陸上自衛隊の「中央即応集団」(CRF)が発足し、司令部が置かれる朝霞駐屯地(東京都)で31日、式典が開かれた。CRFは防衛相直轄で、専門機能を持つ各種部隊を傘下に置き、防衛省昇格に伴って本来任務化された海外活動のための教育・訓練部隊も新たに編成された。今後も組織改編や増員を進め、07年度末に総勢約4100人の「集団」が完成する。

中央即応集団の発足式を前に整列する隊員ら=31日午前

 陸自の「第1空挺(くうてい)団」や対テロ専門の「特殊作戦群」、生物・化学兵器の攻撃に対応する「第101特殊武器防護隊」、「第1ヘリコプター団」などの部隊で構成。これらを司令官(陸将)が一元的に管理し、テロやゲリラ攻撃があった地域へ展開する。さらに、駒門駐屯地(静岡県)に編成された「国際活動教育隊」も傘下に置く。イラク派遣や国連平和維持活動の経験者が、海外派遣される隊員への教育・訓練を担当する部隊だ。

 また、08年3月には宇都宮駐屯地(栃木県)に「中央即応連隊」(約700人)が新設されて加わる。海外派遣の先遣隊としての役割を担うほか、特にゲリラや特殊部隊が首都圏に侵入した場合に緊急出動する。

http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200703310115.html