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2007年03月31日(土) 08時01分

ドラえもん後継者育てるぞ!大山のぶ代が専門学校校長に就任サンケイスポーツ

 テレビ朝日系アニメ「ドラえもん」(金曜後7・0)でドラえもんの声優を26年間務めた女優、大山のぶ代(70)が、4月から音響芸術専門学校(現音響技術専門学校、東京・西新橋)の校長に就任する。同校では声優・アナウンス専門課程を新設、自ら講師も務める。大山は「『本当のプロ』を育てたい」と“第2のドラえもん”育成に気合十分だ。

 昭和54年4月から平成17年3月までドラえもんの声を26年間務めた“ドラえもん先生”が、今度は教壇に立つ。

 今年4月に創立35周年を迎える同校。大山は当初は校長就任の依頼を断っていたが、「言葉の“遺産”を伝えるパイプ役になりたい」と後継者育成に乗り出すことになった。

 同校では声優や俳優、アナウンサーを育成する「声優・アナウンス専門課程」(声優・ボーカリスト科など4科)を新設。大山自身も週2回、昼と夜の授業を担当する。授業中にドラえもんの声を披露することもありそうで、アニメ好きの学生にとっては垂涎(すいぜん)の授業となりそうだ。

 大山は「声優、アナウンスは話し方、声の出し方などテクニックも大切ですが、すべての根本は人間性。元がしっかりした人間になるための教養、動き、心遣いを伝えたいです」。技術よりも人間性の教育を重視する方針だ。

 講師陣には落語家で俳優の桂小金治(80)、元ニッポン放送アナウンサーの深澤弘(71)、アニメ「鉄腕アトム」のアトム役などで有名な声優で女優、清水マリ(69)らが名を連ねる。

 昨秋から入試問題作成、入学希望者との面接を行ってきた大山は「正しい姿勢できちんと立って正しい言葉で話ができない、漢字が読めない、敬語が間違っている…など驚くことも多かったのですが、しっかりしている子も多い」と学生の印象を語る。

 入学式は4月5日で、9日から授業開始。新たな挑戦を前に「(声優やアナウンサーなどに)何人できるかではなく、この学校を出た子なら安心して仕事を任せられると思えるような生徒を育てたい」と夢を語っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070331-00000005-sanspo-ent