記事登録
2007年03月31日(土) 08時01分

北島三郎の「まつり」が演歌初教科書掲載、SMAPや直太朗もサンケイスポーツ

 サブちゃん、教科書に登場−。来年度から使用される高校教科書の検定結果が30日、文科省から発表され、音楽の教科書に歌手、北島三郎(70)が演歌界で初めて取り上げられることが分かった。紅白歌合戦で北島が何度も歌っている代表曲「まつり」の譜面が、書き下ろしのコラムとともに掲載される。

 日本の伝統や文化をより重視する新しい学習指導要領づくりが進められる中、その方針を先取りしたもので、担当編集者は「演歌は明治以来の和洋折衷音楽。自国文化を愛好するという観点から決めた」と話す。

 北島は所属事務所を通じて「フランスにシャンソン、米国にジャズがあるように、日本には演歌がある。それを国に認めてもらえたようで、うれしい」と感激し、「高校生が家族と会話できるきっかけになってもらえるとありがたいね」と話している。演歌離れが久しいが、教科書で若い世代にアピールすることで、演歌人気回復の切り札となるか。

 音楽ではほかに、SMAPの「Triangle」、森山直太朗(30)の「さくら(独唱)」などがお目見えし、書道では萩本欽一(65)の色紙、美術では故黒澤明監督が描いた映画「影武者」の絵コンテが登場。

 英語では、養護施設から引き取り育ててくれた養母に励まされながら路上ライブを続け、歌手の夢を実現させた川嶋あい(21)らが紹介される。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070331-00000004-sanspo-ent