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2007年03月31日(土) 01時12分

薬害C型肝炎問題 下村官房副長官、政府・与党として患者救済策を検討する方針明らかにフジTV

薬害C型肝炎問題で、原告団と面談した下村博文官房副長官は、政府・与党として患者の救済策を検討する方針を明らかにした。
薬害肝炎訴訟・原告代表の山口 美智子さんは「政府を信頼し、原告団として、座り込み行動を先ほど解除いたしました」と話した。
3月23日、東京地裁は薬害C型肝炎訴訟について、国の責任を認定した。
大阪・福岡に続く勝訴判決を受けて、原告団は、早期の患者救済を求め、柳沢伯夫厚労相に面談を要請した。
しかし、3月28日、柳沢厚労相は「司法の場以外のところでお会いをして、いろいろお話することは、やはり適切なこととは思われないと」と述べた。
直接の対応を避ける柳沢厚労相に対し、全国から集結した薬害肝炎の原告たちが無期限の座り込みに突入した。
薬害肝炎訴訟・原告の福田 衣里子さんは28日、「できるなら、亡くなった人を生き返らせてください。無理でしょう、それなら一刻も早く、患者を救済するのが当然じゃないんですか」と涙ながら訴えた。
一方、与党公明党は、元厚生労働相で、医師でもある坂口 力氏が中心となって、官邸に早期解決を図るよう、申し入れを行った。
坂口氏は29日、「治療費の支援をぜひしてほしいと。政治的決断をあわせてお願いしたいと」と述べた。
この時点で、薬害肝炎原告団は、厚生労働省に見切りをつけ、官邸に働きかける方針転換をした。
29日、薬害肝炎訴訟・原告代表の山口さんは「今、安倍総理の正義の決断を希望します」と話した。
座り込みを始めて3日目、肝炎患者である原告たちには疲労が重なり、体調を崩す人も出始めていた。
そこに、厳しい表情で現れた薬害肝炎弁護団・山西美明弁護士は「非常に嫌なニュースなんです。厚生労働省の官僚サイドで、控訴方針を決めたという、そういう趣旨のニュースだろうと思うんです」と話した。
それを聞いた薬害肝炎訴訟・原告の浅倉 美津子さんは「力が抜けちゃうというか、信じられないよね。ひどいですよね」と語った。
目の前で座り込みを続ける原告被害者をよそに、控訴手続きを進める厚生労働省。
しかし、事態は急展開した。
国が控訴の一報からおよそ1時間後、原告団に呼び出しがかかり、代表の山口さんらが急きょ、官邸に向かった。
座り込みの現場に戻った山口代表は「政府と与党が一緒になって、この肝炎問題の解決に向かって、今から進めていくという政府を信頼して、わたしたちは、この体を張った座り込み行動を解除しようと思います。いいでしょうか」と、こみ上げる思いを抑えながら話した。
座り込みの現場には、民主党の小沢一郎代表も駆けつけて、超党派で肝炎対策に取り組む姿勢を見せた。
小沢代表は「野党の立場で、しっかりと政府の行動を監視し、また、きちんと対応するように激励していきたいと」と述べた。
原告の福田さんは「いろいろあったけど、やっと光が見えてきたと思います」と話した。
highlow highlow 2007/03/31 01:12

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