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2007年03月31日(土) 06時24分

東芝家電、「偽装請負」と認定 大阪労働局が是正指導朝日新聞

 東芝グループの東芝家電製造大阪工場(大阪府茨木市)で偽装請負が行われていた疑いが出ている問題で、大阪労働局が労働者派遣法に違反した「偽装請負」にあたると認定、是正指導をしていたことが30日、わかった。

 同社は請負契約を派遣契約に切り替えているが、今回の指導は、派遣契約の中止を求めている。偽装請負をめぐって厚生労働省は3月から企業側に直接雇用を指導する方針を示していた。

 労働局は29日付で同社に文書で指導した。是正指導を求めていたのは、問題発覚後、今月5日付で同社の契約社員となった4人と、契約解除になった人材会社の男性労働者(38)。5人は同工場で3〜10年間、偽装請負の状態で働かされていたとして、同社に直接雇用するよう労働局の是正指導を求めた。

 東芝家電製造大阪工場は「労働局の指導に従い、適切な対応を取りたい。派遣社員は150人おり、雇用の安定化を図る方向で処遇を検討したい」としている。ただ、同工場は08年3月末をめどに閉鎖される方向で、その後の雇用について団体交渉が続いている。

http://www.asahi.com/national/update/0331/OSK200703300149.html