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2007年03月31日(土) 00時00分

県議選告示/2007統一地方選朝日新聞

◇◆松江・出雲は混戦◆◇

 県議選(定数37)が30日告示され、14選挙区に過去最少の47人が立候補を届け出た。9選挙区で候補者が定数を上回り、計39人が9日間の選挙戦に入った。一方、5選挙区が無投票となり、8人の当選が決まった。投開票日は知事選と同じ4月8日。

∞9選挙区で選挙戦へ/残り29議席、39人争う∞

 立候補届け出の受け付けは県内12カ所で午前8時半から始まった。手続きを済ませた各候補はさっそく、選挙カーに乗って街頭に繰り出した。

 定数10に対し、最多の11人が立候補した松江選挙区では、各候補とも午前9時ごろから出陣式を開き、「若者の雇用の受け皿をつくりたい」「県庁所在地、松江の人口減を食い止めたい」などと第一声を上げた。

 自民現職の引退で、共産と無所属の新顔同士の一騎打ちとなった江津選挙区(定数1)では、両陣営が、江津市役所で届け出を済ませた後、「格差の是正」「地域産業の振興」などを訴え、選挙カーで市内を回った。

 候補者の新旧別は、現職32人、新顔15人。党派別では自民が公認24人、推薦4人の計28人を擁立。民主は公認4人、推薦6人の計10人。このうち社民が3人、国民新が8人を推薦した。公明は1人、共産は4人をそれぞれ公認した。

 無投票になったのは、安来(定数2)▽仁多(同1)▽邑智(同1)▽浜田(同3)▽鹿足(同1)。当選者の党派別では自民5人▽民主1人▽無所属2人(自民推薦1人、民主・社民・国民新推薦1人)となった。

 選挙戦になった9選挙区のうち、8選挙区は候補者数が定数を1上回り、定数7の出雲には9人が立候補。いずれも少数激戦の様相となっている。

◆◆各区の情勢◆◆

 各選挙区の情勢は次の通り。
 【隠岐(定数1)】882票差と激戦を繰り広げた前回(03年)と全く同じ顔ぶれ。自民公認の現職・野津氏に民主、国民新推薦の新顔・門脇氏が挑む。

 【八束(同1)】1人区で唯一、自民が議席を持っていない。民主公認で県連代表の現職・内田氏と、自民推薦の新顔・加藤氏の激しいつばぜり合いが予想される。

 【松江(同10)】定数10に11人が立候補し、混戦模様。自民公認で現職の小沢、五百川、浅野、細田、福田の5氏と、民主・連合系の白石、石倉、角の3氏、公明公認の三島氏、共産公認の尾村氏と、無所属新顔の森脇氏が競う。無党派層をいかに取り込むかが、勝敗のかぎを握りそうだ。

 【簸川(同1)】91年以来、16年ぶりの選挙戦。自民公認の現職・矢野氏と、無所属の新顔・池田氏の一騎打ちに。

 【出雲(同7)】自民公認で現職の園山、森山、佐々木、原、川上、多久和の6氏、連合推薦で現職の成相氏に、民主公認の珍部氏、共産公認の佐々木氏の新顔2人が挑む。保守票の行方が勝敗の分かれ目となりそうだ。

 【雲南・飯石(同3)】自民公認の上代、井田の2氏と、自民推薦の福間氏の現職3人に、社民、民主、国民新推薦の新顔・足立氏が挑む。自民系の候補同士が保守票を奪い合う展開で、激戦区の一つ。

 【大田(同2)】民主、社民推薦の和田氏と自民公認の藤山氏の現職2人に、無所属新顔の波多野氏が挑む。

 【江津(同1)】自民公認の現職が引退し、共産公認の深野氏と、自民推薦の藤間氏の新顔同士の一騎打ちとなった。

 【益田(同3)】7人が立った前回から一転、少数激戦に。いずれも自民公認で現職の田原氏と田中氏、新顔の中島氏、共産公認で新顔の下寺氏の4人が争う。

http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000703310002