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2007年03月31日(土) 23時33分

豪州反ドーピング機関が会見、ソープ問題で朝日新聞

 引退した豪州競泳のスター選手、イアン・ソープ氏(24)がドーピング(禁止薬物使用)検査で禁止薬物に異常値を示したと、仏レキップ紙が報じた問題で、豪州反ドーピング機関(ASADA)は31日に記者会見を開き、検査結果に異常値を示した豪州選手がいたことを認めた。ただ、選手名は明らかにせず、大会中は発表する予定もないという。

 ASADAによると、検体がどの選手のものか調べている段階。大会後にその選手と連絡を取る方針だという。

 また、国際水連(FINA)は同日、ASADAを昨年12月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したことを発表した。地元豪州を含む各国の記者が集まった会見に臨んだFINA幹部は「通常の手続き」と述べた程度で、物質名を含め詳しい説明は一切しなかったが、詳細を調べる必要があると判断した模様だ。FINAのコーネル・マルクレスク事務局長らは「CASに任せている」と繰り返した。

 豪州水連のグレン・タスカー最高責任者(CEO)によると、ソープ氏はこの日騒動を知り、ショックを受けているという。

http://www.asahi.com/sports/update/0331/243.html