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2007年03月31日(土) 23時05分

衝撃走るメルボルン、イアン・ソープのドーピング疑惑朝日新聞

 フェルプス(米国)らの世界記録ラッシュにわくメルボルンに衝撃が走った。水泳界の元スター選手、ソープ氏のドーピング疑惑報道に、関係者は驚きを隠せなかった。

 関係者によると、国際水連が発表した「異常値を示す分析結果」という表現の場合、検体が本人のものと確認されるなどの手続きを終えれば、陽性となるケースが多い。

 日本の上野広治監督は「デビュー当時から知っている。意外だ。嫌な話」と驚いた。カナダのラフォンテーヌ・ヘッドコーチも「本当に驚きだ。彼は水泳界にとどまらない親善大使だ」と困惑した表情を見せた。

 ソープ氏は1999年に男子自由形で世界新を連発した後「禁止薬物を使用しているのでは…」とうわさされたが、これまで数多く受けた検査はすべて陰性だった。

 水泳大国のオーストラリアはドーピング対策にも厳格に取り組んできた。今回の疑惑は地元開催の世界選手権の評価にも影響しかねず、国際水連の古橋広之進副会長は「イメージダウンになった。困った」と顔をしかめた。(共同)

http://www.asahi.com/sports/update/0331/241.html