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2007年03月31日(土) 20時51分

金融改革プログラム終了、包括的指針姿消す 金融庁朝日新聞

 金融庁の行政の指針となる「金融改革プログラム」が31日終了した。金融行政の方針を包括的に示す指針は姿を消し、金融庁は今後、消費者保護や資本市場の国際化といった課題に、個別に取り組むことになる。

 金融改革プログラムは05年4月、金融再生プログラムの後継としてスタートした。前身の再生プログラムは竹中元金融相の肝いりで02年10月に策定され、金融システム不安の解消が最大の目標。再生プログラムに沿って、04年度末までに大手行の不良債権比率を半減させるなどの「荒療治」が実行された。

 改革プログラムは、不良債権処理が一段落した後の金融行政のあるべき姿を提示。消費者保護の重視を旗印に、金融商品を横断的に規制する金融商品取引法の制定や、保険販売の透明性の向上といった政策を後押しした。

 金融庁政策課は「200項目以上あった(プログラムの)課題はほぼ達成し、網羅的に目標設定する手法の役割は終わった」としている。

http://www.asahi.com/business/update/0331/026.html