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2007年03月31日(土) 20時31分

新日鉄名古屋製鉄所で作業員6人やけど、配管から炎朝日新聞

 31日午後1時50分ごろ、愛知県東海市東海町5丁目、新日本製鉄名古屋製鉄所のコークス工場内で、老朽化した配管の交換作業をしていた従業員6人が管から噴き出した炎でやけどを負い、病院に搬送された。1人が重体、5人が軽傷だった。東海署が事故原因について調べている。

新日鉄名古屋製鉄所

新日鉄名古屋製鉄所=03年9月、愛知県東海市で、本社ヘリから

新日鉄名古屋製鉄所=03年9月、愛知県東海市で、本社ヘリから

 同署によると、全身熱傷で重体となったのは、長崎県出身で愛知県東海市富木島町の高橋亮さん(36)。ほかの5人は顔などに軽いやけどを負った。6人はいずれも長崎県出身で、下請け会社から工事を請け負った会社の従業員だった。

 調べでは、配管の交換作業中、高温のガスが通るバルブを閉めたうえで、鉄製の遮蔽(しゃへい)板をガス管(直径1.4メートル)の継ぎ目に挿入したところ、何らかの原因で着火し、管の継ぎ目から炎が噴き出したという。

 この日は午前9時から、現場責任者の男性とけがをした6人で作業をしていた。事故があった時は、高橋さんら4人が管の継ぎ目のそばに足場を組んで作業をしており、ほかの2人もすぐ近くにいたという。

 現場は、伊勢湾に面した名古屋港の埋め立て地で、鉄鋼メーカーなどの工場が集まっている。新日鉄名古屋製鉄所では03年9月にガスタンクが爆発し、従業員ら17人がけがをする事故が起きている。

http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200703310173.html