武力衝突で５６人死亡　パキスタン部族地域（朝日新聞）

2007年03月31日(土) 19時33分

　アフガニスタン国境沿いのパキスタン部族地域・南ワジリスタン地区で２９〜３０日、ウズベク人武装勢力と地元武装勢力の戦闘があり、パキスタンのシェルパオ内相は５６人が死亡したとＡＦＰ通信に語った。戦闘は１９日から続き、死者はウズベク人を中心に合わせて２００人を超えた。

　背景には、米国の圧力を受けたパキスタン政府の意向があるとされる。情報筋によると、政府は国際テロ組織アルカイダと関係するウズベク勢力を部族地域から追い出すため、地元部族で構成するイスラム原理主義タリバーン系勢力に攻撃を仕掛けさせた。