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2007年03月30日(金) 00時00分

光岡自動車ネットの乱…「社内から故意」犯人探し躍起ZAKZAK

高級車顧客情報から賞与、マージン額まで流出

 流出したのは、同社の2003−04年当時の社内資料で、営業部をはじめ、全国各地の支店、工場などの社員約400人分の住所や電話番号をはじめ、約30人分のボーナス一覧表、事業計画書、組織図、マージン額など。

 また、「ランボルギーニ大阪」で、ガヤルド(2100万−2200万円)、ムルシエラゴ(3100万−3200万円)を予約したり、購入した関西の延べ約30人の顧客の氏名、住所、勤務先、電話番号なども流出していた。

 流出情報は「ランボルギーニ大阪情報局第一弾」などと題されており、今月19日に顧客からの連絡で流出に気付き、20日にネットの各サーバー管理会社に削除を依頼。少なくとも15日ごろから流れていたとみられる。

 いずれも特定の社員の氏名を赤字で表記したり、拡大するなど編集されており、同社は「ファイル交換ソフト使用などによる流出ではなく、社内の者が故意に情報を編集し、流出させたようだ。今のところ、悪用された形跡はない。社内調査を行い、再発防止に取り組みたい」としている。

 個人情報が流出した三重県の男性は「ディーラーからの連絡で初めて知った。携帯電話番号まで出ていた。再発防止の対策に取り組んでほしい」と話している。

 光岡自動車は1979年設立。新車や輸入車などの販売を行う一方、94年に独自の組み立て車「光岡・ゼロワン」で生産を始め、ホンダに続く10番目の国産自動車メーカーとなった。2006年秋からはデザインにこだわったスーパーカー「大蛇(オロチ)」を製造販売している。

ZAKZAK 2007/03/30

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007033015.html