記事登録
2007年03月30日(金) 00時00分

“高級シャン戦争”資生堂追いかけ、花王など新製品ZAKZAK

 花王は29日、30代後半から40代の女性向けに、シャンプーなどの高級ヘアケア商品「セグレタ」を4月27日に発売すると発表した。他社も高級品を相次ぎ投入、資生堂のヒット商品「TSUBAKI(ツバキ)」に対抗する。

 業界関係者によると、2006年度のヘアケア商品の出荷額は前年度からほぼ横ばいの1850億円程度の見込み。各社は高級品の投入で、市場を拡大したい考えだ。

 セグレタは、加齢に伴う髪の「うねり」を緩和して、つやを引き出すのが特長という。シャンプーは500ミリリットル入りで1050円と、花王の普及品の「メリット」より4割程度高い。年間販売目標は約90億円。尾崎元規社長は「ヘアケアで4本目の柱に育てたい」と意気込む。

 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G、神戸市)も「パンテーン クリニケア」を4月21日に発売する。毛先まで傷んだ髪の補修用と、髪の「うねり」を抑える商品があり、各280ミリリットル入りで1029円。

 またユニリーバ・ジャパン(東京)は主力商品「モッズ・ヘア」を3月19日に全面改良し、髪の仕上がりのボリューム感を選べるようにした。550ミリリットル入りで想定価格は千円前後。

 ライバルの動きに対して資生堂の前田新造社長は「ツバキは顧客のリピート率が5割を超えており、気を緩めずに現在の地位を守りたい」と余裕を見せている。

ZAKZAK 2007/03/30

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007033037.html