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2007年03月30日(金) 00時00分

シムシティDS読売新聞

 プレーヤーが市長となって街づくりをする都市育成シミュレーション。シリーズ新作はパソコン版「シムシティ3000」が基になっているが、DSの機能を生かした追加要素や日本向けの味付けが施され、生まれ変わった。

 初代シムシティは1990年にスーパーファミコン版で登場。その後対応ハードを変えながらシリーズを重ねるごとに都市の描写が細かくなり臨場感を増した一方で、システムは複雑化。シンプルさが魅力だった初代と比べ、少々敷居の高いゲームになっている感もあった。

 今回はユーザー層が広い携帯ゲーム機DS向けとあって、プレーヤーが次にすべきことを助言するキャラクターが登場するなど、初心者にも配慮されている。タッチペンで操作も楽になり、DSの上下2画面で街の景観と作業領域が一度に確認できるなど、ハードとの相性も予想以上に良い。

 都市を全くの更地からつくるモードや、様々な問題を抱える都市を救うミッションなどが遊べる。まれに発生する地震などの災害も、従来はやり過ごすしかなかったが、今回は対策も可能になった。

 仮想市民からの税収を基に街を開発していくが、都市が発展する速度は遅く、住民はなかなか増えてくれない。このためゲーム進行スピードを早送りしても、ほとんど何もできない状況が続くこともある。しかし、基本的には街がゆっくりと徐々に変わっていくさまを眺めて遊ぶゲーム。自分だけの箱庭を、少しずつ理想の姿に変えていくプロセスを、焦らずのんびりと楽しみたい。(大和太郎)

対応機種ニンテンドーDS 発売元エレクトロニック・アーツ 希望小売価格4,980円(税込)

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http://www.yomiuri.co.jp/net/column/game/20070330nt12.htm