記事登録
2007年03月30日(金) 00時00分

県議・仙台市議選、きょう告示朝日新聞

統一地方選前半戦の県議選と仙台市議選が30日、告示される。29日までに県議選は定数61に86人、仙台市議選には60議席に76人が名乗りを上げている。定数が2削減されたこともあり、県議選では激しい選挙戦が予想される。夏の参議院選挙につなげるため、各党とも一議席でも多くの獲得をめざす考えだ。

 自民党の市川一朗県連会長は「力強い『経済成長』をより確かなものとして、活力ある『元気な宮城』を作るための大変重要な選挙」と強調。「あらゆる人が豊かで平和に生活できる『暮らしに届く改革』を強力に推進する」と訴える。県議選の目標議席について、中村功幹事長は「まずは自民単独で過半数の31議席を目指す。安定した議会運営のために公明党とともに36、37議席は取りたい」と話す。
 民主党は2月下旬、県内の政党として初めて「ローカルマニフェスト」を発表した。岡崎トミ子県連代表は「総花的ではなく、選択肢を限定した」と語る。県議選には過去最多の9人を擁立し、課題である地方基盤の強化を目指す。同代表は「『生活の安心』を最優先に、子育ての安心や格差解消などをテーマに全員当選を目指して戦う」としている。

 公明党は29日、県議選で同党の立候補予定者がいる4選挙区以外の大半の選挙区で、自民の立候補予定者に推薦を出した。新顔を擁立した泉選挙区を最重点区に据えて全員当選を目指す。石橋信勝党県本部代表は「教育など身近な課題に焦点をあて県民の安心・安全を守る」と訴える。
 共産党は、前回の県議選で獲得した青葉、太白両選挙区の議席確保が最低ライン。中島康博県委員長は「深刻な貧困と格差を作り出した政治責任を突きたい。子育て支援の促進、農業支援など現実的な解決方向を示して奮闘する」と力を込める。
 社民党は、県議選で現職4人に加え、菅野哲雄県連代表の地元の気仙沼選挙区に新顔を擁立し全員当選を目指す。同代表は「格差拡大と地域切り捨て、雇用・福祉・生活破壊を進める政治を変える選挙。また、憲法を変えるという安倍内閣と対決する選挙」と訴える。

○職員ら候補者に扮しリハーサル

告示日前日の29日、立候補を受け付ける県の各地方支局でリハーサルが行われた。県議選の青葉、太白両選挙区を担当する仙台市青葉区の仙台中央地方支局では職員34人が参加。当日の流れに沿って、互いに声を掛け合いながら一つずつ作業を丁寧に確認していた。
 候補者に扮した職員にくじをひかせ、抽選の順番を決定。「抽選器」で届け出順を決めた後は、書類を審査した。選挙カーの表示板や腕章、演説用の標旗など選挙の「七つ道具」を手渡し、最後に「公正な選挙を」という思いを込めて白いバラを贈呈した。
 立候補の受付は、県議選は県内10カ所の地方支局、市議選は仙台市内5カ所で、午前8時半から午後5時まで。

http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000703300001