川口女性殺害　夜の住宅街に不安（朝日新聞）

2007年03月30日(金) 00時00分

◇県警、捜査本部を設置

　川口市芝中田２丁目のアパートで、会社員宮永絵美さん（２８）が２９日遺体で見つかり、県警は殺害されたと断定し、川口署に捜査本部を設置した。閑静な住宅街にはパトカーや警察官が駆けつけ、住民らには不安が広がった。

　県警によると、同日午後５時半ごろ、母親の敏江さん（４７）が仕事から帰宅したところ、絵美さんが自分の部屋の畳のうえで倒れているのを見つけた。首にタオルが巻かれていたという。県警は首を絞められた可能性があるとみている。

　現場のアパート周辺は他のアパートや車の販売店などが密集している地域。同夜、現場アパート前の道路は県警の黄色いテープが張られて立ち入り禁止になり、現場を調べる警察官が慌ただしく出入りしていた。

　近くに住む４０代の男性は「夜、警察が女性の悲鳴を聞かなかったかと聞き込みに来た。身近でこんなことが起こるなんて」と驚いていた。

　亡くなっていた絵美さんについて、近くの会社経営の男性（７０）は「感じがよく、おとなしそうな人だった」と話した。

　近くの主婦（４０）は「パトカーや警察官がたくさん来て、驚いている。事件だとしたら怖い」と話した。