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2007年03月30日(金) 00時00分

県議選30日告示/投票率の行方も焦点朝日新聞

  県議選は30日告示され、9日間の選挙戦が幕を開ける。定数49に対し計73人が15選挙区で立候補を予定している。立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで、選挙区ごとに各市役所や県総合庁舎などで受け付ける。投票は一部離島を除いて4月8日にあり、即日開票される。

  各市の選管職員は29日、会場の準備と受け付けのリハーサルなどをし、手順を確認した。

  今回の県議選は投票率の行方も焦点の一つだ。県選管によると、県議選(補選は除く)は戦後15回あり、投票率が最も高かったのは51年の85・92%。それ以降は下落傾向にあり、前回03年は59・67%と初めて60%を下回った。

  二井関成知事は今月23日の会見で「ぜひこの機会に県政に関心を持って、積極的に投票を通じて県政に参画してもらいたい」と県民への期待を述べた。知事自身、3選を果たした04年の知事選で投票率は38・22%と過去最低を記録。県政への関心の低さが浮き彫りになった。

  県選管の福田隆司委員長は「これからの4年間の県政に県民の声を反映させる大切な機会であり、今後の県の政治を方向付ける重要な選挙。主権者としての自覚と責任をもって、進んで投票に参加するよう切望する」との談話を出した。

  「平成の大合併」で大幅に選挙区割りが見直されて初めて迎える今回の県議選。各候補者は厳しい県の財政事情を踏まえつつ、暮らしの安心・安全や子育て支援など県が進める政策課題について、有権者に自身の考えをどう訴え、意見をどう受け止めるのか、その姿勢が問われる。

    ◇

  県警によると、公選法違反行為に対する警告数は27日現在で21件(文書掲示20件、文書頒布1件)。

http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000000703300004