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2007年03月30日(金) 15時06分

短波放送「しおかぜ」、妨害電波受ける 北朝鮮から発信朝日新聞

 拉致問題を調べている「特定失踪(しっそう)者問題調査会」は29日、北朝鮮向けに流している短波ラジオ放送「しおかぜ」が、日本国内から発信を始めて4日目の同朝、平壌近郊からの妨害電波で放送が聞き取りにくくなったと発表した。

 総務省も三浦電波監視センター(神奈川県三浦市)で分析し「北朝鮮国内からの妨害とみられる電波」を確認した。同省は30日、国際電気通信連合(ITU)に対し、この電波がITUの無線通信規則に違反していると通報した。北朝鮮に妨害電波の中止を求める。

 「しおかぜ」は英国の配信会社経由で流されていたが、総務省が無線局免許を交付、26日朝からKDDI八俣送信所(茨城県古河市)からの発信を始めたばかりだった。

 妨害電波とみられる雑音は29日午前5時半の放送開始直前から同6時の終了直後まで続いた。

http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY200703300208.html