記事登録
2007年03月30日(金) 11時18分

ヤマダ電機の契約運搬業者、不用家電1594台を横流し朝日新聞

 家電量販業界最大手のヤマダ電機(本社・前橋市)で、客からリサイクルのために引き取った1594台の不用家電が、埼玉県内の委託収集・運搬業者によって中古品として横流しされていたことがわかった。同社は、業務上横領の容疑で業者を熊谷署に告訴した。報告を受けた環境省は、家電リサイクル法違反(引き渡し義務)の疑いで同社から事情を聴いている。徴収したリサイクル費計約500万円は客に返金したという。

 ヤマダ電機によると、この業者は06年2月から今年1月にかけて、同社の熊谷配工センター(埼玉県熊谷市)で集められた家電リサイクル法の対象となるテレビなど4品目について、委託された場所に運ばず、中古品販売業者に転売していた。1月に内部監査でわかり、業者の従業員が個人的に換金していたことが確認されたという。

 同社は「委託契約先の従業員による不適切な処理でお客さまに迷惑をかけ、深くおわびします」とのコメントを出した。

 家電リサイクル法は、客から費用をとって不用家電を受け取った小売店に所定の集積場所に運ぶよう義務づけている。不用家電はリサイクル業者により再商品化される。

http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY200703300108.html