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2007年03月30日(金) 20時22分

1万7200円台で年度末 東証株価 含み益8.6兆円朝日新聞

 06年度の最終営業日となった30日の東京株式市場は、日経平均株価が05年度末より227円99銭高い1万7287円65銭で取引を終えた。第一生命経済研究所の試算では、三菱UFJフィナンシャル・グループなど大手6金融グループの3月期末の含み益は、05年度末比0.2兆円増の約8.6兆円と、03年9月以降で最高の水準。各グループの3月期末の自己資本比率を押し上げることになりそうだ。

 06年度中の日経平均は一時1万8200円台も記録。過去最高の7.5兆円に達した自社株買いや外国人投資家の積極的な売買が年度を通じて株価を押し上げた。

 第一生命研によると、大手6金融グループの株式含み益がなくなる日経平均の水準は約9500円とみられ、保有株価の4割強が含み益になっている模様だという。

 また、日本銀行が金融システム不安に対応して02〜04年に銀行から買い取った株式の含み益は、過去最高だった05年度末からほぼ横ばいの1.80兆円。日銀はこの株式を今秋から10年間かけて本格的に売却する方針。

http://www.asahi.com/business/update/0330/174.html