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2007年03月30日(金) 16時53分

道徳の教科化、文科相が慎重姿勢示す朝日新聞

 政府の教育再生会議の第1分科会が、現在の「道徳」を「徳育」として教科にする方針を打ち出したことについて、伊吹文部科学相は30日の会見で、「私が大臣をやっている限りは、今までのルールを守っていく」と語り、中央教育審議会などでの検討も必要だ、との立場を明らかにした。

 伊吹氏は再生会議の1次報告を受け、中教審で審議した教育関連3法案の例を示し、「再生会議はいいことを言っているが、現実の流れや国会の論戦とかを考え、中教審でどうするかを議論して、今回も3法案を国会へ出した」と説明。教科にすべきか否かについて「突き詰めていくと、価値観というか、その人の思いのようなものになる。それによって評定をするのがいいかわるいか、ということまでさかのぼる」と慎重な姿勢をとった。

http://www.asahi.com/life/update/0330/009.html