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2007年03月30日(金) 23時33分

C型肝炎訴訟「政府・与党で解決」 官房副長官が原告に朝日新聞

 下村博文官房副長官は30日、官邸で薬害C型肝炎訴訟の原告らと面会した。原告らによると、下村氏は「政府と与党が一体となって肝炎問題の解決に取り組む」として、政府主導で肝炎対策に本格的に動き出す方針を示した。大阪、福岡、東京地裁で続けて国が一部敗訴したことを受け、「政治的解決」を望む原告らに応える形だ。一方で、国は東京地裁判決については不服として同日、東京高裁に控訴した。

 面会した原告らによると、下村氏は「安倍首相の声と思って聞いてほしい」としたうえで、「政府としてもみなさんと痛みをできるだけ共有したい。与党と一体となって解決に向けて取り組んでいく」と話したという。

 また下村氏は、安倍首相から「訴訟とは別に、解決できることがあれば努力する」などと指示されたといい、与党にも肝炎対策を勉強・研究するよう働きかけると明言した。

 これを受け、原告団は厚生労働省で記者会見した。薬害肝炎全国原告団代表の山口美智子さん(50)は「私たちは何度もノックしましたけれども、やっと、重くて固い扉が開きました」と声を詰まらせた。鈴木利広弁護団長も「政府が訴訟を含めて、解決に向け対応すると受け取った。ゼロ回答ということはないだろう」と評価した。

 23日の東京地裁判決後、原告団は解決に向けた協議を柳沢厚労相に求め、拒否された。このため28日から夜を徹し厚労省前で抗議の座り込みをしていたが、30日、座り込みを解除した。

http://www.asahi.com/politics/update/0330/016.html