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2007年03月30日(金) 11時09分

職員142人に退職辞令 財政再建団体の北海道夕張市朝日新聞

 財政再建団体の北海道夕張市で30日、職員削減の早期退職制度などで年度末で辞める市職員142人に、後藤健二市長らが退職辞令を渡した。3月を待たずに転職した職員も10人おり、今年度の退職者総数は152人。4月からは164人体制で再建が始まる。

後藤市長(右端)から退職の辞令を受け取る夕張市の職員たち=30日 北海道夕張市で

 後藤市長は「家族を含め、皆様の人生設計を狂わせてしまった。夕張にとどまる、心ならずも離れる、様々であろうかと思う。それぞれの地で活躍されることを願っています」とあいさつした。

 退職者の3分の2は50代だが、20〜30代も20人を超える。2人の保育園児がいる男性職員(37)は、夕張の学校が統廃合されるため、子どもの教育面を考えて旭川市に移り住むことを決めたという。「市役所に対する市民の目も厳しいし、残る職員は大変だと思うが、再生に向けてがんばって欲しい」と話した。

http://www.asahi.com/politics/update/0330/007.html