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2007年03月30日(金) 07時01分

奈良市、上司ら67人処分 長期病欠職員問題朝日新聞

 職務強要事件で公判中の元職員=懲戒免職=のほか、環境清美部で15人の長期病欠職員が確認された問題で、奈良市は29日、地方公務員法の職務専念義務違反などにあたるとして、15人を停職1〜6カ月の懲戒処分にした。上司ら52人の監督責任も問い、戒告や厳重注意の処分とした。一度での処分数は同市で過去最多。

 市では昨年10月、5年10カ月にわたって不自然な病気休暇・休職を繰り返していた環境清美部の元職員が、その間にほぼ全額の給与を受け取っていた問題が発覚。これを受け、全職員を対象に病欠状況を調査した。

 同部に病欠者が集中、うち15人に事情を聴き、医療機関に診療行為の有無などを照会したが、いずれも詐病を立証できなかった。しかし、「病状が療養を必要とするほど重くないのに安易に休暇をとっていた」とみなし、停職処分を決めた。

 処分者の病気休暇・休職の合計日数は487〜1074日で、千日以上が4人いた。最も重い停職6カ月の収集課職員(42)は700日の病休を取った上、職場を昼間に抜け出して、奈良県発注工事の入札に参加していた。

http://www.asahi.com/politics/update/0330/004.html