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2007年03月30日(金) 00時00分

『宵のうち』存続かなわず 予報用語改正 東京新聞

 気象庁が天気予報や解説に使う「予報用語」の改正が二十九日、正式に決まった。最高気温三五度以上の「猛暑日」など約四十語を新設し、午後六−九時ごろを指す「宵のうち」を「夜のはじめごろ」と改めるなど約百三十語を修正。専門性が強い「寒冷低気圧」など約三十語を削除した。四月一日から実施する。

 二月に案を公表し、広く一般の意見を募っていた。

 「猛暑日」に関しては、新聞などで使われる「酷暑日」を推す意見もあったが、「『酷』には『過酷』など否定的な意味の用法もある」として退けた。

 「宵のうち」についても「情緒ある美しい言葉。用語に残してほしい」との意見が多く寄せられた。しかし、同庁は「もっと遅い時間と誤解される」としており、姿を消すことになった。また「爆弾低気圧」は従来通り使わず「急速に発達する低気圧」「猛烈な風を伴う低気圧」などと表現。「熱中症」や、竜巻の強さを表す「藤田スケール」などが新たに追加された。

 予報用語は約千二百語あり、改正は八年ぶり。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070330/mng_____sya_____013.shtml