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2007年03月29日(木) 00時00分

万札269枚プカプカの怪、大盤振る舞いの主は…ZAKZAK

 269枚もの1万円札が落ちていたのは、東京都と神奈川県の境界を流れる境川。川にかかる高木橋付近から鶴間橋までの約800メートルの川沿いに、大量の1万円札がプカプカ浮いていたのだ。

 川沿いに自宅がある川口昌之さん(69)は「パトカー2台に覆面パトカーも来ていた。午前10時ごろにはほとんど回収が終わり、昼過ぎには40−50人の人だかりができていた」と話す。

 通行人の女性から通報を受けた町田署は総勢17人の警察官を動員、約2時間かけて回収作業を終えた。捜査員は水草に絡まり、水面を漂う紙幣を大きな網ですくったり、制服のまま潜ったりと悪戦苦闘。橋から見ていた小学5年生の男児(11)は「上から指示を出していたが、(川底が)濁っていて見えにくそうだった」と振り返った。

 それにしても、これほど気前良く大盤振る舞いしたのは一体誰なのか。

 朝から回収劇を見届け、一部始終をカメラにおさめた農業、佐藤明さん(42)は騒動の発端をこう語る。

 「今朝8時前後に焦げ茶のベストを着た年配の男性が、通りかかった女性に『携帯を持っていない。110番して』と頼んだ。男性は警察車両に乗せられていった」

 この“焦げ茶ベストの男性”は複数の住民からも目撃証言が出ている。

 佐藤さんは、「この男性は当初、『600万円持っていた』と言っていたらしい」とも話している。600万円と269万円では金額に相当な開きがあるが、とりあえず他に有力情報はない。

 現場の川沿いは遊歩道になっており、カワセミが飛来することで有名なスポット。「多いときで30人が川沿いのフェンス越しにカメラを構える」(佐藤さん)。この日はカワセミならぬ、「カワゼニ」をファインダーはとらえたようだ。

ZAKZAK 2007/03/29

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032926.html