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2007年03月29日(木) 00時00分

“盗作”大田区議また悪癖…Wikipedia丸写しZAKZAK

 続く「館名の英語表記は(中略)、『ボストン美術館』というよりは『ボストンの美術館』という語感に近い」とトリビアも、完全に一致している。

 ほかにも設立の過程、所蔵品、隣接するスクールの説明、エドワード・シルヴェスター・モース、アーネスト・フェノロサ、岡倉天心に関する記述も、ほぼ同じ。ただ「大田区」を意識したのか、モースの修飾語に「大田区と関係の深い」と付け足されている。

 政治評論家の小林吉弥氏は「丸写しを指摘されてもおかしくないほど酷似している」と語る。

 大田区議会によると、自民党区議8人が06年10月26日から8日間、姉妹都市のセーラムなどを親善訪問。1人当たり57万8440円が区民の血税から支出された。

 今回引用したとされる「Wiki−」は引用自由だが、前述の小林氏は「参考にするのはいいが、文章は自分の言葉で書くものだ。文章を書いたことがないのではないか。論外といえば論外だ。言葉は政治家の生命線。もっと勉強してほしい」と苦言を呈した。

 夕刊フジは鈴木氏に文書による質問をしたが、29日朝までに、回答は得られていない。

 鈴木氏は05年11月の欧州行政視察に関し、議会に提出した視察報告書の半分近くが、早稲田大学名誉教授の浜田泰三氏が97年に千葉県内のフォーラムで行った講演の要旨と酷似していると共産党区議団に指摘された。

 テレビの取材などには、「そっくり引用しているんだから、かえって正直でしょう」「具体的に誰が不利益を被っているんですか」などと居直ったが、自身のホームページで「多大なご迷惑をお掛けしたことを深く反省致しております」と陳謝している。

 鈴木氏は4月8日投開票の都議会補欠選挙(大田区選挙区)に立候補する予定。

ZAKZAK 2007/03/29

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032910.html