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2007年03月29日(木) 18時34分

滋賀県の彦根城築城400年祭のキャラクター「ひこにゃん」の人気が全国規模にフジTV

滋賀県の彦根城築城400年祭のキャラクター「ひこにゃん」の人気が、滋賀県を飛び出し、全国に広がっている。
彦根城の藩主・井伊家に由来する、真っ赤なかぶとをかぶった不思議な猫「ひこにゃん」。
国宝・彦根城築城400年祭実行委員の谷澤幸治室長補佐は「緊張感のないような、ゆるいような愛くるしいところが、若い女性を中心に受けたんじゃないかなと思っております」と話した。
彦根市のお土産屋では、携帯ストラップやぬいぐるみなどの人気グッズは売り切れ続出だという。
さらに先日、彦根市を訪問した宮崎県の東国原知事が「ひこにゃん」を手にしたり、2月に行われた「さっぽろ雪まつり」にも登場した。
そして、都内にある滋賀県の物産展でも、「ひこにゃん」グッズは売り切れで、ほとんどない状態だという。
滋賀県東京観光物産情報センターの江島奈穂さんは「たくさんの方が来られまして、企画展スペースの売り上げとしては、過去最高を記録するほど、売り上げが上がりました」と話した。
愛知万博のキャラクター「モリゾー」と「キッコロ」や、JR東日本が展開する「Suica」キャンペーンのペンギンなど、今やPRには欠かせない存在となっているシンボルキャラクター。
こうしたキャラクターのグッズ販売などをする際には、著作権使用料などの問題が発生する。
しかし、ここに「ひこにゃん」人気に隠されたもう1つの訳があった。
実は、「ひこにゃん」のキャラクター使用に関しては、実行委員会の承認を受ければ、企業・個人を問わず、基本的に「著作権料ゼロ」で使用が可能になっている。
そのため、使用許可申請が殺到しており、すでにおよそ370件もの申請がきているという。
谷澤室長補佐は「お金(著作権料)を少しいただいてやるという方法もあるんですうけど、広くPRしていただく方を優先したと」と話した。
また、すでに大企業からのオファーもきている。
彦根城の絵柄をプリントした記念ビールを販売している、地元滋賀に工場を持つキリンビールの福原範朗支社長は「(著作権無料ということなんですが?)正直申し上げまして、『本当にこれでよろしいんでしょうか?』と思いまして、実行委員会にお尋ねさせていただきました」と話した。
そして29日、「ひこにゃん」プリント入りの「生茶」を発表した。
さらに、宅配業界大手のヤマト運輸の滋賀主管支店・玉置茂樹課長は「夏バージョン(の伝票)なんですけれども、ワンポイントで人気キャラクターの『ひこにゃん』を入れさせていただいています」と話した。
著作権料ゼロという奇策が「ひこにゃん」の人気を強力に後押ししている。
しかし、あまりの人気に、谷澤幸治室長補佐は「『キャラクター先行型かな?』とも言われておりますので、400年祭全体も、『ひこにゃん人気』にあやかって、どんどんとたくさんの方々に来ていただけたらというふうに思っております」と話した。
highlow highlow 2007/03/29 18:34

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