記事登録
2007年03月29日(木) 13時14分

能登半島地震 新潟から駆けつけた建築士が住民のためにボランティア活動をしています。フジTV

震度6強を記録した能登半島地震発生から29日で5日目。
被災住民は連日、復旧作業を続けていますが、新潟から駆けつけたある建築士が、住民のためにボランティア活動をしています。

被災地では、家屋の解体作業が順次始まっている。
倒壊する危険がある建物と判断されると立ち入ることができなくなり、家屋も解体するしかないと思われがち。
しかし、「危険」という紙が張られた家屋でも、場合によっては修復して住めると訴える建築士がいる。
建築士の長谷川 順一さんは今回、被災地の家屋の状況を確認するため、新潟からやってきた。
長谷川さんは、2004年の新潟県中越地震の際、被災した120軒余りの家屋の修復を手がけたほか、応急処置なども行ってきた。
長谷川さんは「(応急処置)やれば、落ち着いて家財道具を取り出せるんですよ。次に余震がきても大丈夫なんです」と語った。
長谷川さんは、建築設計を専門とし、民家再生などの取り組みも積極的に行っている。
長谷川さんは「住民の方は何もできないんです。家の中の物を危険を冒して取りに行こうとしても、『危険』って張られてしまえば入れない。安く戻れる、早く戻れるということを考えたときに、修復という選択肢は絶対捨ててはいけない」と語った。
長谷川さんは、傾いた家を解体せずに修復することで、コストも半分に抑えられると話している。
長谷川さんは、被災者の家を1軒1軒回り、修復や応急処置の相談に乗っている。
長谷川さんが「25年じゃまだもったいないよね」と声をかけると、住民は「そうですね。次の世代へと思いましたけど」と語った。
長谷川さんは、被災者に自分の連絡先を教え、今後も相談に乗るという。
長谷川さんは「やはり財産ですから、壊れてたって財産なんですよ。そこを現地に入る方がちょっと心を持っていただくと、痛みの、少しでも少ない形での復興が進むんじゃないかなと思います」と語った。
長谷川さんは、今後も定期的に被災地を訪れ、住民説明会などを開きたいと話している。
highlow highlow 2007/03/29 13:14 取材: FNN取材団

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00107927.html