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2007年03月29日(木) 00時00分

オプトロン、ホームからの転落検知する3次元レーザー光センサー開発朝日新聞

 【厚木】オプトロン(神奈川県相模原市、渡邊慧社長、042・759・0379)は、鉄道ホームからの転落者や、電車のドアへの物はさみなどを素早く検知する3次元レーザー光センサーを開発した。縦横に走査するレーザー光センサーを、電車のドア位置より上部のホーム側に設置することで、指定した立体空間全体の物体検知を可能にした。4月に発売する。サンプル価格は60万円を予定。初年度数百台の販売を見込んでいる。

 開発した「測距式3次元センサ」は、平面上の物体検知を行う自社の「測距式カーテンセンサ」を改良。従来、レーザー光は扇状の平面を走査するだけだったが、直角方向の動きが可能な副操作器を採用。検知領域の立体化を実現した。

 大きさが1センチメートル程度までの物体を検知できる。電車ドアにはさまれた手や荷物、ベビーカーなどを検知するほか、線路脇やプラットホーム際の残留物を容易に検知できる。線路への転落防止柵を設けることができない路線でも、同センサーをホームに設置することで「低コストで安全なシステムの構築が可能」(渡邊社長)という。

http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK200703290008.html