【川越】ワイ・イー・データはＵＳＢ規格に準拠したワイヤレスＵＳＢシリーズ製品を４月から量産する。カードモジュール、ワイヤレスハブなど超広帯域無線（ＵＷＢ）製品が普及していることや、ワイヤレス化の進展に対応する。５月から市場投入する。これらシリーズ製品の売上高は０７年度に１５億円、０８年度に３０億円を見込む。
今回のシリーズは、同社のＵＳＢ技術とアンテナ技術、さらにイスラエルのウィザーのＵＷＢ技術をベースとした。
カードモジュールの「ＰＣＩエキスプレスミニカード」はノートパソコンに内蔵するワイヤレスＵＳＢアダプター。パソコンメーカー向けに０７年度に５万枚、０８年度に１０万枚の生産を計画している。またワイヤレスＵＳＢハブは、ＵＳＢ周辺機器に接続し、パソコンとの間でデータ転送する。一般向けを中心に発売する。
さらに９月までにプロジェクターや薄型テレビ関連のビデオ機器とパソコン間で画像をワイヤレス転送するアダプターなどを投入する。このほかＤＶＤなどストレージ機器組込型アダプターをストレージメーカー向けに供給する。今回のシリーズの投入により、主力の情報通信機器市場の深耕とデジタル家電市場の開拓を視野に入れている。