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2007年03月29日(木) 06時50分

フィリピンで園児らの乗ったバス乗っ取り 犯人説得にあたった州知事が車内の様子語るフジTV

フィリピンの首都マニラで28日、保育園児らおよそ30人の乗ったバスが武装グループに乗っ取られた事件は、およそ10時間後に犯人が投降し、園児らは無事解放された。犯人の説得にあたった州知事がバス車内の様子を語った。
犯人と交渉したルイス・シンソン知事は「犯人は手りゅう弾と銃をベルトに差し込んでいた。もう1人は銃を肩に担いでいたが、子どもたちは気づいていなかった。皆とてもリラックスしていた」と話した。
この事件は28日朝、武装した2人組の男が、保育園児らの乗ったバスを乗っ取り、園児や保育士あわせておよそ30人が人質となっていたもの。
犯人の1人は、保育園の経営者で、貧困地区に住む子どもの教育環境改善などを要求し、シンソン知事や警察が説得にあたっていた。
そして、事件発生からおよそ10時間後、子どもたちが解放され、少し疲れた様子で病院へと搬送された。
続いて犯人が、持っていた手りゅう弾を手渡すなどして投降し、警察に連行された。
犯人が、貧困地区の子どもの教育改善を求めるという異例の事件は、フィリピンの貧困の実態を浮き彫りとする形になった。
2007/03/29 06:50

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00107911.html