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2007年03月29日(木) 16時10分

押収わいせつDVD、上司の依頼で巡査がコピーし、配布朝日新聞

 埼玉県警羽生署の課長級の幹部が捜査を担当していた20代の男性巡査に、証拠として押収したわいせつDVDを私的にコピーさせていたことが29日、わかった。署内で複数の署員に配られたといい、県警は、証拠物の管理に不正があったとして、コピーした巡査と、配布を受けた幹部らについても処分を検討している。

 調べでは、羽生署は2月、わいせつDVDの販売や貸し出しなどをしたとして、同県羽生市のビデオ店をわいせつ物頒布等の疑いで家宅捜索し、わいせつDVD数百枚を押収した。男性巡査はこの事件の捜査に加わり、押収した証拠物のDVDの検分を担当していた。

 同署の50代の課長級の男性警部補ら署員数人が2月ごろ、この巡査に対し、それぞれ私的観賞のため、DVDのコピーを依頼。巡査はこれに応じ、勤務時間中に署内でコピーし、1人あたり数枚を配ったという。

 県警は、コピーした巡査の行為が、わいせつ物頒布等罪に抵触する可能性もあるとして調べている。調べに対し、巡査らはコピーと配布について認めているという。

http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY200703290215.html