記事登録
2007年03月29日(木) 16時09分

「英会話の個人指導」名目で呼び出しか 英女性講師遺棄朝日新聞

 千葉県市川市のマンションのベランダに置かれた浴槽で26日夜、大手英会話学校講師の英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(22)の遺体が砂に埋められた状態で見つかった事件で、ホーカーさんの手足が、プラスチック製のひも状のもので縛られていたことが29日、県警の調べでわかった。また、ホーカーさんは「英会話の個人指導」を名目に、無職市橋達也容疑者(28)=死体遺棄容疑で指名手配=から遺棄現場の自宅マンションに呼び出されたという。

 調べでは、ホーカーさんの遺体は体を折り曲げた状態で砂の中から発見された。遺体の手足は、園芸などで使われるプラスチック製の結束帯で縛られていたという。右目の下や左ほおの辺りに殴られたような皮下出血があった。死因は窒息死と見られている。県警は、ホーカーさんがもみ合いになった後、暴行を受け、殺害された疑いがあるとみている。

 調べによると、市橋容疑者はホーカーさんに、「英会話の個人指導をして欲しい」と依頼。自宅マンションの電話番号などを記した手書きのメモを渡していた。ホーカーさんはこれを受けて、行方不明となった25日ごろに、遺棄現場となった市橋容疑者の自宅マンションを訪れ、事件に巻き込まれたと見られている。

 市橋容疑者は20日夜、東京メトロ東西線行徳駅近くの店で初めて会ったホーカーさんにつきまとい、船橋市内の英会話学校社宅まで追いかけたという。

http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY200703290217.html