2007年03月29日(木) 06時10分

市橋容疑者、店で接触し後を追う　英女性講師殺害（朝日新聞）

　千葉県市川市のマンションで、英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん（２２）の遺体が砂に埋められた状態で見つかった事件で、このマンションに住む市橋達也容疑者（２８）＝死体遺棄容疑で指名手配＝が、飲食店で見かけた初対面のホーカーさんを繰り返し誘い、帰宅するあとを追いかけていたことがわかった。ホーカーさんの父親らは２８日、来日し、記者会見で「日本に夢をもっていた。安全な国だと思っていたのに」などと語り、早期逮捕を訴えた。

　関係者によると、市橋容疑者がホーカーさんにつきまとったのは２０日夜から２１日未明にかけて。市川市内の飲食店で食事をしていたホーカーさんに、居合わせた市橋容疑者が何度も話しかけ、自分の電話番号と名前や似顔絵を書いたメモを渡した。さらに、ホーカーさんが同県船橋市内にある英会話学校の社宅に自転車で帰宅するのを走って追いかけ、「水を飲ませて下さい」と頼んで、同僚と住んでいた社宅に入れてもらったという。

　県警の調べでは、ホーカーさんはこの４日後の２５日ごろに市橋容疑者の自宅を訪れた際に、事件に巻き込まれたと見られている。司法解剖の結果、死因は、首を押さえられたり、口や鼻をふさがれたりしたことによる窒息死の疑いがあるという。右目の下や左ほおの辺りに殴られたような皮下出血があり、県警は、暴行を受けた後、窒息させられて殺害された可能性が高いと見ている。

http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200703280392.html