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2007年03月29日(木) 07時43分

IT活用、米が王者陥落 首位デンマーク、日本は14位朝日新聞

 世界の政治家や経営者が集うダボス会議の主催者「世界経済フォーラム」は28日、情報技術(IT)を経済発展や競争力強化に活用している国・地域の順位を、07年版「世界IT報告書」のなかで発表した。1位は昨年3位のデンマークで、王者だった米国は7位に転落。日本は14位ながら2ランク上昇した。

 報告書は今回が6回目で、世界122カ国・地域を調査した。政府規制、インフラ、ビジネス環境、教育水準、消費動向など67項目を「ネットワーク活用力」の観点から指数化した。

 米国は法規制や契約手続きの非効率さを指摘された。デンマークは政府がIT活用に力を入れ、インターネット利用やビジネスの環境が高度に整っていると評価された。

 日本は技術的な下地やブロードバンド料金の安さ、消費者の洗練度、企業の研究開発投資などが高く評価されたが、政府のIT活用度や経営者教育機関の質などが弱かった。インド(44位)、中国(59位)は優れたIT活用例はある一方、ITの利用環境が人口増に追いついておらず、ともに順位を落とした。

http://www.asahi.com/business/update/0329/057.html