記事登録
2007年03月29日(木) 00時41分

10時間ぶり人質解放 マニラのバス乗っ取り朝日新聞

 28日午前、フィリピン・マニラ市庁舎近くで発生したバス乗っ取り事件は、同日午後7時(日本時間午後8時)過ぎまでに容疑者が人質の保育園児らを全員解放し、約10時間ぶりに解決した。地元紙によると、解放されたのは子供26人、保育士4人。容疑者は子供たちの通う保育園のジュン・ドゥカット園長(60)で、貧困地区の子供への奨学金などを要求していた。

 ドゥカット容疑者は同日午後、「自分に賛同する人はろうそくを持って集まって。その後に人質を解放する」と要求。警察はろうそくを準備してこたえ、午後7時すぎに人質の解放が始まった。バスから子供たちが抱え出されたあと、銃と手投げ弾を手放したドゥカット容疑者らが投降した。

 現場では報道陣がバスから数メートルの位置でカメラを向け続け、CNNやフィリピンのニュース専門チャンネルは生中継で状況を伝えた。

http://www.asahi.com/international/update/0329/001.html