深川市発注の公共工事をめぐる官製談合事件で、加重収賄と競売入札妨害の罪に問われた前市長の河野順吉被告（６８）＝深川市３条＝に対する判決が２９日、旭川地裁であった。田尻克已裁判長は「市長の権限を悪用しており悪質だ」として懲役２年６カ月執行猶予４年（求刑懲役２年６カ月）を言い渡した。河野被告は控訴しない方針。
判決によると、河野被告は昨年６月にあった市立小学校校舎改築の機械設備工事の指名競争入札で、建設会社「東洋設備」赤坂政良元社長＝競売入札妨害と談合、贈賄の罪で有罪＝から１００万円を受け取り、東洋設備を中心とする共同企業体（ＪＶ）に落札させた。
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