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2007年03月29日(木) 00時00分

ライフラインの状況朝日新聞

 【余震】

 地震発生後、余震は28日午後7時までに273回観測した。25日150回、26日79回、27日28回、28日は16回。28日は午前8時8分に輪島市鳳至町で震度5弱、同市門前町走出などで震度4。午後1時5分にも同じ地域で震度4。

 輪島市門前町走出は、これまで県の震度計を活用してきたが、気象庁は余震の正確な震度を観測するために27日正午から震度計を設置した。

 【通信・放送】

 ◆NTTが臨時(無料)電話を特設

 NTT金沢支店は、輪島市内の避難所など計23カ所に、被災者の通信手段を確保するため、臨時電話を設置した。いずれもポータブル衛星通信を利用した特設電話。利用料金は無料。

 【入浴】

 ◆輪島温泉観光旅館協同組合の入浴サービス

 ねぶた温泉能登の庄(大野町)、ホテル米久(河井町)、ホテル八汐(鳳至町袖ケ浜)、ホテル高州園(塚田町)で、門前地区の避難住民向けに開放。避難所で希望をとりまとめる。

 ◆その他

 ・門前地区 陸上自衛隊が諸岡公民館隣に設営した風呂が28日午後オープン。男女各40人が入浴可能。

 ・輪島地区 ホテルルートイン輪島(マリンタウン)が午前10時〜午後3時、指定の入浴券持参者に大浴場を開放。女性センター、健康ふれあいセンター、サンアリーナの避難住民が対象。

 ・三井地区 三井町の住民を対象に日本航空学園輪島キャンパス(三井町洲衛)が午後1〜5時、風呂を開放。同学園が同時間帯に三井出張所からバスで送迎する。同出張所(0768・26・1211)。

 【金融】

 ◆北陸労働金庫

 被災で紛失した通帳やキャッシュカードの再発行手数料を無料に。「災害救援ローン」の取り扱いも始めた。受け付けは12月31日まで。

 ◆興能信用金庫

 被災者を対象に特別融資を創設。5月31日まで。売り上げ減少に伴う運転資金や家屋の修繕費用など500万円を限度に融資する。業務戦略部(0768・62・1122)。

 【教育】

 ◆大学

 災害救助法が適用された輪島など7市町の世帯の学生は、各大学で授業料の免除や奨学金などが受けられる。金沢大と富山大は授業料免除の申請を締め切っていたが、延長して受け付けている。

 金沢大・学務課(076・264・5164)▽富山大・学生支援課(076・445・6087)

 【家屋】

 ◆罹災(りさい)証明書

 腕章を着けた職員が28日も、罹災証明書を発行するための住宅調査を実施している。初日の27日は輪島市内で99世帯を調査。住宅88棟を全壊、1棟を半壊、1棟を一部損壊、倉庫など19棟を全壊と判定した。証明書の申請は同市役所と門前総合支所で受け付けている。

 【ごみ・がれき】

 ◆輪島市内のごみ回収

 ごみ回収は通常通り。災害ごみを搬入する場合、燃やせるごみは美谷町の輪島クリーンセンターか、門前町原の環境衛生施設組合クリーンセンターへ。燃えないごみは輪島クリーンセンターか、穴水町山中の山中最終処分場へ。資源ごみは宅田町の輪島クリーンセンター宅田分場へ。災害ごみは無料で搬入可。

 罹災(りさい)証明が出た建物で、震災によって損壊した部分は、市が搬出から処理まで担当する。無料。問い合わせは環境対策課(0768・23・1853)へ。

http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000703290005