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2007年03月29日(木) 00時00分

【07統一地方選】県議選、63人が準備朝日新聞

■あす告示 全区で選挙戦に

 統一地方選前半戦の県議選が30日、告示される。定数は42から4減って38に、選挙区は1増えて16となる。これまでのところ、63人が立候補の動きを見せており、全選挙区で選挙戦となる見通しだ。1月に初当選した横内正明知事を支持する県議は現在10人程度で、今回の選挙で横内派県議が過半数に達するか、注目を集めている。

 明確に横内知事の支援を打ち出している県議会派・自由民主党からは9人が出る。このほか、「当選後は横内県政を支える」としている現職もいる。さらに横内知事を選挙で支援したという新顔の「横内チルドレン」は10人を超える。

 一方、横内県政へのスタンスは「是々非々」とする現職候補予定者は15人程度。さらに元職と新顔で同じ立場を取るのは10人ほどとみられる。

 選挙区事情などで、横内知事への支持を明確にはしないながらも、当選後は「与党」に回る公算が大きい現職、新人もいる。横内派が、議長を出したうえで過半数を制する20人に達する可能性はある。

 横内知事は28日の会見で、「選挙の恩は選挙で返せというのが政治家の常識」と語り、横内派の応援に行くことを宣言した。多数派づくりではないとしたが、「しっかりとした(県政)与党があることが望ましい」と本音ものぞかせた。

 政党別で候補予定者をみると、自民党は、公認が現職18人、推薦が新顔1人。

 民主党は知事選で独自候補の擁立を断念して敗れたこともあり、公認は現職の3人だけ。推薦も3人(現職2人、新顔1人)にとどまり、勢力維持を目指す格好となった。公明党は公認候補に新顔1人を立てた。現有2議席のうち1議席は失うことになる。前回2議席を確保した共産党は新顔3人に公認を与えた。危機感は強く、26日に来県した志位和夫委員長は勢力拡大ではなく、「現有2議席の確保」を訴えた。

http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000000703290002